コンタクトレンズには多くのメリットがあります。メガネのようなフレームがないため視野が広く、レンズが曇る、ぶつかって壊れるといった心配もないので、気軽に使用することができます。
ただし、コンタクトレンズは高度管理医療機器に指定されている視力矯正用具であるため、購入する際は医師の検査や処方が必要です。安全で快適なコンタクト ライフを続けるためにも、忘れてはいけないコンタクトレンズの正しい使い方などの基礎知識について解説いたします。
◆ 毎日のケアを忘れない
コンタクトレンズは直接目につけるものです。間違った方法でお手入れをすると、レンズに油脂などの汚れが付着して細菌が繁殖し、かゆみや痛みといった目のトラブルに発展する恐れがあります。
クリアな視界を保つためには、毎日正しいケアを行うことが大切です。使用歴が長くなると日頃のケアが雑になりがちですが、正しい方法でお手入れを続けることがあなたの目を守ることに繋がります。レンズの種類に応じて使用方法が異なりますので、毎日正しいケアで洗浄や消毒を行いましょう。
◆ 1日の装用時間と使用期限を守る
コンタクトレンズは1日の装用時間を守ることも大切です。装用する人の目の状態やレンズの種類によって様々ですが、標準的な装用時間は平均1日12時間~14時間と言われています。朝から夜まで長時間レンズをつけている方・レンズをつけたまま寝ることが多い方は、角膜の酸素不足によって視力低下や感染症を招きやすくなるので注意が必要です。
また、コンタクトレンズには使用する製品毎にレンズの使用期限が決まっています。1日使い捨てのワンデータイプなら毎日、2週間交換タイプは開封した日から14日間と定められているため、使用期限が切れた場合は新しいレンズに交換しなければなりません。「まだ使えるから捨てるのはもったいない」と考えがちですが、使用期限の過ぎたレンズを使用していると、思わぬ目のトラブルを引き起こす危険性がありますので、期限の過ぎたレンズは使用しないでください。
◆ 定期的に検査を受ける
安全で快適なコンタクトレンズ装用を続けるためには、目に異常がなくても定期的に検査を受けましょう。たとえ自覚症状がなかったとしても、気づかぬ内にレンズの度数が合わなくなっていたというケースも少なくありません。
また、度数が合っていないレンズを使い続けていると、頭痛や肩こりなどの不調を招く可能性も高くなります。
自分の目に合った最適なレンズを使用し、目の異常がないか確認するためにも、定期的に眼科へ足を運んで検査を受けるようにしましょう。